日本語論文以外の可能性
- 2014/03/24
- 07:42
前回・前々回のエントリにたいして、たくさんのコメントありがとうございます。賛同者が多いことに正直びっくりしています。
みなさんの意見はなるほどとおもうことばかりで、僕の思いつきを少しでも読んで頂いて恐縮しています。
日本語論文を充実させたらいいと考えたのはひとえに膨大な大学院生・若いポスドク達の頭脳をもっと活かせないか?と考えたことにあります。アメリカはPhD持ちは高給で雇われるといいますが、日本では修士レベルが高すぎて博士レベルと差があまりつかないから日本だと博士持ちが必要とされないではないかと思ってるくらいです。
日本の学会に参加する度に彼らの平均能力の高さに驚きを感じ、なぜ彼らが欧米に知られてないことに悔しい気持ちも感じていました。しかし、彼らを欧米に宣伝するよりも彼らの能力を素直に評価していい意味で利用するほうが日本の科学の発展に寄与するのじゃないかと思ったわけです。
そんなレベルにないよ、という声も聞こえてきそうですが僕はそうは思いません。
彼らを上手に利用できてないだけだと思っています。もちろんそこは制度や組織構造上の問題があるので現状はしょうがない面だらけですから、今の先生方を責めてるわけではありません。
ただ、たしかにコメントにかかれていたように、ガラパゴス化して日本らしさを意識すると、日本人らしいシャイさや控えめな気持ちもアップするでしょうから、お互いに激しく切磋琢磨しあう状況にならないかもしれないですね。そこはアメリカナイズされてないと活発にはならないでしょう。。そして、そういう激しい議論は日本語より英語のほうがむいてる気がします。日本語だとシーンとなっていたミーティングが英語にしたら下からポンポン意見が出てきたという話も聞いたことがあります。
日本人的なシャイさを軽減する方法としてコメントの匿名化もありなのかなとも思います。というのも僕自身匿名だからこそこんな駄文を公開できるわけですし(笑)。そして、匿名化してるのに皆さん好意的なのが驚きでした。なので、匿名化しててもなんだかんだいって建設的な議論になっていくのではないかな?と楽観的に思っています。
日本語による研究のアウトプットを増やそうという思いは日本の研究レベルをあげるためです。僕が考える第一の目的は一般の方々への啓蒙ということではありません。結果的にそうなる副次的効果は期待できますが。なので、すでに英語論文になったものを日本語へ翻訳するのはたいして意味が無いと思っています。
そう考えると、、、実は日本国内の研究レベルをあげたいなら日本語論文を増やすことよりも、各大学研究所間の学生や若手ポスドクの交流をもっと増やせばいいのかもしれません。文章に書くより話すほうが早いですし。どこかに集まるというのは時間もお金もかかるので、スカイプのようなオンライン上で交流を増やす方向にいけばいいのかもしれません。例えばリアルタイムで絶えず映像や音声がつながっている会議室を国立大学に設置するとか。そこで毎週あるいは毎日のように自由に各大学の学生間でコミュニケーションできれば雑談にまぎれて研究の話もでてくるかもしれません。さらに毎週あるいは毎月のように小さなミーティングを各大学間で行えば学生だけでなく教員も刺激し合えるのではないでしょうか?
また、そういう施設は国際的にも利用できるでしょうから、時差の少ないアジアの国同士でミーティングを開けるかもしれません。
そういうインフラは日本は得意だと思うので充実させることと(ひょっとしたらすでにあるかもしれませんね)、そういった大学間のつながりにたいするインセンティブを与える施策を考えればいいのかなと思います。単位にするとか、オンラインカンファレンスを国が主体で行うとか。雑用が増えるからやめてくれという声ばかりになりそうですが。。。
最後はありきたりのアイデアに落ち着きました(笑)
みなさんの意見はなるほどとおもうことばかりで、僕の思いつきを少しでも読んで頂いて恐縮しています。
日本語論文を充実させたらいいと考えたのはひとえに膨大な大学院生・若いポスドク達の頭脳をもっと活かせないか?と考えたことにあります。アメリカはPhD持ちは高給で雇われるといいますが、日本では修士レベルが高すぎて博士レベルと差があまりつかないから日本だと博士持ちが必要とされないではないかと思ってるくらいです。
日本の学会に参加する度に彼らの平均能力の高さに驚きを感じ、なぜ彼らが欧米に知られてないことに悔しい気持ちも感じていました。しかし、彼らを欧米に宣伝するよりも彼らの能力を素直に評価していい意味で利用するほうが日本の科学の発展に寄与するのじゃないかと思ったわけです。
そんなレベルにないよ、という声も聞こえてきそうですが僕はそうは思いません。
彼らを上手に利用できてないだけだと思っています。もちろんそこは制度や組織構造上の問題があるので現状はしょうがない面だらけですから、今の先生方を責めてるわけではありません。
ただ、たしかにコメントにかかれていたように、ガラパゴス化して日本らしさを意識すると、日本人らしいシャイさや控えめな気持ちもアップするでしょうから、お互いに激しく切磋琢磨しあう状況にならないかもしれないですね。そこはアメリカナイズされてないと活発にはならないでしょう。。そして、そういう激しい議論は日本語より英語のほうがむいてる気がします。日本語だとシーンとなっていたミーティングが英語にしたら下からポンポン意見が出てきたという話も聞いたことがあります。
日本人的なシャイさを軽減する方法としてコメントの匿名化もありなのかなとも思います。というのも僕自身匿名だからこそこんな駄文を公開できるわけですし(笑)。そして、匿名化してるのに皆さん好意的なのが驚きでした。なので、匿名化しててもなんだかんだいって建設的な議論になっていくのではないかな?と楽観的に思っています。
日本語による研究のアウトプットを増やそうという思いは日本の研究レベルをあげるためです。僕が考える第一の目的は一般の方々への啓蒙ということではありません。結果的にそうなる副次的効果は期待できますが。なので、すでに英語論文になったものを日本語へ翻訳するのはたいして意味が無いと思っています。
そう考えると、、、実は日本国内の研究レベルをあげたいなら日本語論文を増やすことよりも、各大学研究所間の学生や若手ポスドクの交流をもっと増やせばいいのかもしれません。文章に書くより話すほうが早いですし。どこかに集まるというのは時間もお金もかかるので、スカイプのようなオンライン上で交流を増やす方向にいけばいいのかもしれません。例えばリアルタイムで絶えず映像や音声がつながっている会議室を国立大学に設置するとか。そこで毎週あるいは毎日のように自由に各大学の学生間でコミュニケーションできれば雑談にまぎれて研究の話もでてくるかもしれません。さらに毎週あるいは毎月のように小さなミーティングを各大学間で行えば学生だけでなく教員も刺激し合えるのではないでしょうか?
また、そういう施設は国際的にも利用できるでしょうから、時差の少ないアジアの国同士でミーティングを開けるかもしれません。
そういうインフラは日本は得意だと思うので充実させることと(ひょっとしたらすでにあるかもしれませんね)、そういった大学間のつながりにたいするインセンティブを与える施策を考えればいいのかなと思います。単位にするとか、オンラインカンファレンスを国が主体で行うとか。雑用が増えるからやめてくれという声ばかりになりそうですが。。。
最後はありきたりのアイデアに落ち着きました(笑)
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